カメラマンさんチームのみなさんへ

100日間、継続的に、そしてできるだけ同時観測をめざせ!
まあ、月が出ていないと写しようがないし、満月前後で欠けてるところが少ない日もありますので100日フル撮影はありませんけどね。

少し大きめの望遠鏡と、高感度のビデオカメラで月の欠けてるところを撮影しM@S


撮影する日は?

 LIMEの活動目的は、月の欠けて暗い部分に微小天体が衝突したときの発光を捕らえることです。
 新月直後は、月があっという間に沈んでしまいますし、満月前後は月の欠けてるところがほとんどありません。
 月齢でいうと、3から8くらいと19から27くらいでしょうか。

 据付式の望遠鏡であれば夕方すぐに撮影に入れます。天文台のある学校や公共天文台などで高感度動画機材のある方で、日没後すぐに撮影可能な方は、ぜひ参加をお願いします。
 あと、夜半過ぎから明け方に月の見える日は撮影数が激減しそうなので、この時間帯に撮影できる方はぜひ、お願いします。


望遠鏡

 口径が20センチ以上の大きめの望遠鏡に、高感度ビデオモジュールや高感度で動画撮影可能なデジタル一眼などを取り付け、月の欠けている所を狙い、8〜9等級程度の閃光の撮影を目指します。口径が大きいほど暗い閃光の撮影が期待できますが、反面、焦点距離も長くなり写野も狭くなります。必要に応じてレデューサーなどで焦点を短くしましょう。


ビデオカメラ

 天文用高感度ビデオモジュールの定番としては
ワテック社の「100N」「120N」などがあります。(本家NASAのチームはこの機種のショップ改造版を使用しているようです。)
 衝突閃光のほとんどが0.03秒から0.1秒程度のようですので、長時間露光やフレームを何枚も重ねて高感度にするタイプのカメラは向いていません。


 動画機能があって高感度のデジタル一眼レフなども使えるかも知れません。最低でも地球照が写るぐらいの感度は必要でしょう。

 ※地球照=月の欠けているところが地球からの照り返しでぼんやり光っている様子


録画方法

 ワテック社の「120N」などは黄色のアナログビデオ端子で映像出力をしていますが、地上デジタル化以降、黄色の端子を備えたビデオ機材は少なくなっています。

 黄色い外部映像入力端子付きのビデオカムなどを用意するか、パソコンにのキャプチャ装置を取り付けて録画します。


時刻管理

 NASAでは1/100秒単位の時刻を画面にインポーズする装置を推奨しています。理想ではありますが、装置の入手が難しいのようです。

 「同時観測」の同定のためであれば、プラスマイナス1秒程度を目標にすれば大丈夫だと思います。
 ビデオの内部時計をできるだけ正確にあわせたり、録画開始直後のキリのいい時(×時×分00秒)に望遠鏡の筒口でライトやストロボを発光しタイムマークにするなどの方法でいいかも。

 GPSとパソコンを使用する場合、「Satk(さとくん)」というフリーソフトでパソコンの内部時計の同期をとることができます。
 さとくんのHPはこちら


その他

 月と暗い星を動画撮影する、という点で星食観測(星が月などに隠れる現象)の機材が参考になるでしょう。「星食観測ハンドブック 2013 (第1版) 」というPDFファイルがネットからダウンロードできますので参考にしてはいかがでしょうか。  ここからDL





いろいろな方法はあると思いますが、とりあえず一例として・・・
20センチ反射+120N+ミニDVカムによる撮影例
 掲載までもう少しお待ちください。




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